GEISAI#19 開催レポート②

GEISAI#19 開催レポート第2弾。
今回は《審査員編》をお届け致します。


※写真は審査員のアンセルム・ライラさん。この日のためにトロフィーを制作して頂きました。



GEISAI#19の審査員は3名とも海外からの招聘となりました。

カイカイキキギャラリーで現在展覧会を開催中のドイツ人アーティスト、アンセルム・ライラさん
ハーシュホーン美術館彫刻庭園アシスタント・キュレーターの吉竹美香さん
そして、ダラス美術館アシスタント・キュレーターであり
六本木クロッシングでもキュレーターをつとめるガブリエル・リッターさんにご参加頂きました。

開催直前、スケジュールや審査の方法などレクチャーを受ける審査員の皆さん
真剣な表情でミーティングを行い大変気合が入っているご様子です。

ミーティングを終えるとGEISAIの法被に着替えて、いざ審査開始です。

他の審査員と逆方向から巡回したガブリエル・リッターさん。
各ブースで気になった作品をじっくりとご覧になられ
時にはコンセプトを質問し時には『こういう本を読むといいよ』などアドバイスをしながら
審査を進めていかれました。

吉竹美香さんは、多くの作品の前で足を止め、ポートフォリオを手に取り
じっくりとコンセプトを問いながら選考を進められていました。

空間全体の構成に気を使った作品がとても気になったようで
受賞作品についても最後まで迷われていました。

そしてアンセルム・ライラさん。
持ち時間をオーバーしてしまうほど沢山の作家さん作品に触れ真剣に
受賞作品を見定めていらっしゃいました。

作家さんがなぜ作品を制作しているのか歴史的な文脈との整合性はどうか
そういった点にとても注視し出展者との対話をしていました。

最終審査ではこうやって撮影したポラロイドを並べていきます。
作品を選考する目は真剣そのものです。

果たしてどの作家さんが受賞を勝ち取るのでしょうか。
ノミネートされた作家の皆さんは発表まで固唾を呑んでその瞬間を待ちます。

そしていよいよAWARD発表。
ノミネートされた26組のアーティストから受賞作品が決定されました。

発表された審査員賞の作品と受賞理由はこちらです。


アンセルム・ライラ賞[長田恵吾]さんの受賞理由:
ブースでの表現形態としては色々な形式を使っていらっしゃると言う印象でしたけれども、
内容的には『無』をテーマにしておられました。
この『無』というテーマに関しては、私自身も最近追求している共通のテーマでもある。

しかしそのテーマを聞く前から無意識にこのブースに惹かれていた。
チョイスした結果『無』というテーマを掲げていることを知り自分の選択はやはり正しかったのだと確信した。

■当日の作品画像
http://goo.gl/pYbWva


吉竹美香賞[平松典己]さんの受賞理由:
平松さんの作品は、個人的に直感的な緊密感があった。
まずスタイルとしてミニマリズムの色彩のセンスがよくキャプチャーされていた。

油彩と言う素材を、一見水彩風に見えて、油絵具を粘土の様に積層して描画された山の作品と、
デッサンのシリーズの作品がとても面白かったです。

また、展示、インスタレーションが素晴らしかった。
沢山の作品をうまく並べ空間を引き締めていた。
額装されているベルトの作品も、とても感じ良く壁に立てかけられていた。
それらが、歴史的なミニマリズムを踏襲した3次元から2次元への変換がすごくよく出来ていた。

■当日の作品画像
http://goo.gl/zAxLtb


ガブリエル・リッター賞[ユアサエボシ]さんの受賞理由:
コラージュの作品がとても気に入りました。
1920年代のアサヒグラフにあったような作品を彷彿とさせるものでした。
とても小さい作品ですがその中に社会的なコメントが含まれていたことも印象的でした。

私は社会的な意味を考えるような、大きなコンテクストを考えるような作品を
今の日本の若いアーティストが作っているということをとても嬉しく思いました。

特に日本の今の現状においては
既存の考え方を疑問視していく様な作品というのはすごく重要だと思い賞賛に値する。

■当日の作品画像
http://goo.gl/vHkykS


最後に受賞作家さんノミネート作家さんで記念撮影。
受賞された皆さんおめでとうございます。
惜しくも受賞を逃した皆さんも次の機会にぜひチャレンジしてください。

選考結果の詳細は、下記よりご確認頂けます。
WEBサイト:http://goo.gl/tsNFqn Facebook :https://www.facebook.com/GEISAI

審査員賞、PointRankingを受賞された方は、それぞれ、
中野ブロードウェイ3F Hidari Zingaroにて展覧会の権利が授与されます。
そちらもぜひお楽しみに。

次は、開催レポート3《トークショー編》をお届けする予定です。