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GEISAI ニュース

2009.07.21

GEISAI大学 第1シーズンの1 森川嘉一郎先生の講演が終了致しました!

7月17日、カイカイキキアーティスト展開催中のカイカイキキギャラリーにて、
GEISAI大学の第2回目森川嘉一郎先生の講演が行われました。
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既に2回目だけに3講義連チャンで応募している見慣れた生徒さん達が
夏の夕方、そぞろ麻布の地下室に駆けつけます。
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時間前に入念な動作チェックをされる森川先生。
某一部マンガの学会系では「パワーポイントの魔術師」として
学会のハリポタ呼ばわりされてるとか。
噂は本当なのか?
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さぁ〜、はじまりました。
じゃんじゃかじゃん!
パワーポイント、まくるまくる!!!
バウハウスからブルーノタウトからピカソからゴーギャンから、、、。。。
この講義用のオリジナルメニュー。前日徹夜で昔の資料をひっくり返して
撮影作業をして下さったとか。

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森川先生を呼び出ししているチアマン

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『ヴォーグ』だったり『アイデア』だったり、
雑誌の最新号のマンガ、オタク文化への目配りについても
即座にキャッチアップ!
しかし、そこは正攻法、正統派の学者肌の森川先生。
批判なんて致しません。
これもあり、あれもありだが、どうでしょう、と、観客(聴講生)への
軽い投げかけで、皆が「なるほど、、、」「、、、だよなぁ〜」
と思ってしまう、そう!魔術をかけて行くのです。

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そして、ああ、残酷!チアマン村上隆のフィギュア作品が
なぜにオタクの人々に嫌われているのかを克明に分析。
そして、、、爆笑!!!か、完全に、ま・け・た、、、、、。
って、誰が?

そして最終章、「萌える都市、アキハバラ」論へとなだれ込みます。
ヴィネツィアビエンナーレにおける凱歌と、その凱旋帰国展であったはずの
東京写真美術館の会場外壁における、展覧会のポスター展示拒否、、、、
あまりに、いやん、なオタクロリ絵ということで、恵比寿ガーデンプレイスが
掲示を拒否した事件等を紹介し、如何にいまだ真のオタクカルチャーが
日本世間においての立ち位置、低いかを解説。
とともに、宮崎駿のヒロインキャラの萌え度グラフにおける
一般社会性獲得のゲージが飛び出し、場内釘付け!
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現在展示中のお台場ガンダムをして、現代の大仏であると喝破しつつ
講演は終焉へ。
ああ、たっぷりと2時間もしゃべってしまわれた!!!
本当は1時間半なんですよ森川先生!!

そして質疑応答。

チアマンの意図を汲んで下さった、まさに一見簡単そう、しかし
本質論を語りきった社会の真相を暴く、複雑かつ明快な『魔術』を
しかけた『ハリポタ』森川先生に
会場は割れんばかりの拍手で閉幕となりました。
森川先生、本当にお疲れ様でした。
貴重な授業を有り難うございました!
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佐藤玲の『千歳緑』で有名なにせかいそうの株が増えたので
皆様に夏のプレゼント!

次回はいよいよ「の1」も最終回、
宇野常寛先生の登場です。
是非、事前研究として、宇野先生の本を読んでお越し下さいね。
結構、宇野先生は難しいと思いますよ!!

〈リンク〉
ゼロ年代の想像力-宇野常寛

思想地図〈vol-3〉特集・アーキテクチャ-NHKブックス別巻-東-浩紀


「の2」
NIGOさん、古道具-坂田さん、武者小路千家-千さん、らの
お申し込み絶賛受付中です。
特にコレクションとは何かを知りたい方に福音だらけの講義になるかと思いま
す。お楽しみに。

photo:Kurage Kikuchi
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<GEISAI大学 第1シーズン 開催内容>
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開催日時:
GEISAI大学 第1シーズンの1
     2009年 7月24日(金)宇野常寛氏

GEISAI大学 第1シーズンの2
     2009年 8月7日 (金)NIGO®氏
       8月14日(金)坂田 和實氏
         8月21日(金)千 宗屋氏

開催時間:19時00分〜20時30分  ※時間は変更となる場合があります。

開催場所:kaikaikiki gallery
   〒106-0046 東京都港区元麻布2-3-30 元麻布クレストビル B1
     ○バス:都営バス橋86 (目黒駅前 - 新橋駅前) 愛育病院前下車、徒歩2分
     ○電車:地下鉄広尾駅 (日比谷線)下車(1番出入口)、徒歩8分
  地下鉄麻布十番駅(南北線/大江戸線)下車、徒歩10分
       ※駅から会場まで距離がございますので、お気をつけ下さい。

受講料:1回 3,000円 / 3回セット 7,500円

申し込み方法:下記のメールアドレス、
       もしくは「チケットぴあ」からお申込み下さい。

    ■第1シーズンの1
     チケットぴあ  Pコード:615-565 1回    3,000円

    ■第1シーズンの2
     チケットぴあ  Pコード:986-534 3回セット 7,500円
             Pコード:615-659 1回    3,000円

お申し込みメールアドレス:info@geisai.net
こちらのアドレスまで「GEISAI大学第1シーズンの2申込希望」と表記頂き、御送り下さい。
折り返し、お申し込みに関する詳細をお送り致します。

※ドメイン指定をされている方は、info@geisai.netを受信出来るようにお願い致します。
※返信は長文になりますので、携帯電話のメール受信制限は解除をお願い致します。
※定員数に達した場合は、キャンセル待ちの受付とさせて頂きます。

皆様の御参加、御待ち致しております。

2009.07.15

GEISAI大学 第1シーズンの1 東浩紀先生の講演が終了致しました!

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7月10日にGEISAI大学の第1回目東浩紀先生の講演が滞り無く行われました。
「ちょっと難しい話」
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なにを話すのか?と言っても、まずは第一回目。
客層をGEISAIの参加アーティスト、もしくは観客に絞り、最近の
『ゼロアカ道場』という思想界の登竜門を主宰する
東浩紀先生の考える、最近のラディカルな表現について、語って頂きました。
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チアマンからの紹介もそこそこに、東さんの一気呵責なスピーチが
立て板に水のごとく、否、那智の滝のように荘厳な霊気と共に流れ出しました。
その内容はと言うと、、、。。。
『仮面ライダー ディケイド』の動画の視聴からスパート!!
「フォーマリスティックな見方の提示を『仮面ライダー ディケイド』の
コスチュームデザインから想起させる事こそ、ラディカルな言説なのです」
まくります、飛ばします!
(内容は、後日ご紹介させて頂きたいと思います)
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講演、1時間10分を過ぎたあたりから、あらかじめ仕込まれた飛び入りの
若手パネラーが参加!

あの!『ゼロアカ道場』において
悪名高きo(^∇^)oワーイ♪「ザクティ革命」の藤田直哉さん。
現役芸大生にして美術評論家。そして作家としてもなお!と欲張りな若者、
黒瀬陽平さんらが飛び入り。
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エヴァンゲリオン「破」の解説を黒瀬陽平さんが「近景 中景 遠景」論として
語り始めるや否や、「あ、それ、俺が昨日別のトークで言った事だからな!」
と、師匠、東浩紀先生に嗜められる一幕!
逆に暴れん坊将軍のはずの「ザクティ革命」=藤田直哉さんは一人
「トランスフォーマー論」を展開したいそぶりを見せれば、
暴走する前に、これまたピシャリと「空気が読めない」と東先生の一喝が!
なるほど、ある意味、お弟子さん達との思想漫談!がその意図でしたか!??
的な変化球も飛び出し、予定の90分は120分を経てもなお、
終る気配を見せず、講演会慣れしていないチアマン、ビビりまくって
「そろそろお開きに、、、」とお伺いを立てれば
「時間延長は予定調和でしょう!」とも言われながら幕を引きました。
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東浩紀先生、お越しいただいた皆さん、どうもお疲れ様でした。


と、熱気もそのままに、東先生とその仲間達で打ち上げ!
イェイ!その模様は藤田君の最新のザクティ革命をニコ動にアップするとの
宣言がありましたので、近々、アップされるのでしょう!
深夜2時までヒルズのツタヤのスタバでまたりとしていましたぁ〜。
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と言う事で、今週はカイカイキキギャラリー、カイカイキキアーティスト展も
オープンし、にぎにぎしい1日となりそうな森川嘉一郎先生の講義。
お聞き逃し無く!


&「の2」のお申し込みもよろしくです。
東先生の講演に来て下さった方々ならわかる、その熱気。
(のため、クーラー効かせ過ぎてしまいました。
寒かった方すみませんでした〜!)

お申し込みください。
では、会場でお会い致しましょう!

photo:Kurage Kikuchi
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<GEISAI大学 第1シーズン 開催内容>
開催日時:
GEISAI大学 第1シーズンの1
       2009年 7月17日(金)森川嘉一郎氏
           7月24日(金)宇野常寛氏

GEISAI大学 第1シーズンの2
      2009年 8月7日(金)NIGO®氏
           8月14日(金)坂田 和實氏
          8月21日(金)千 宗屋氏

開催時間:19時00分〜20時30分  ※時間は変更となる場合があります。

開催場所:kaikaikiki gallery
      〒106-0046 東京都港区元麻布2-3-30 元麻布クレストビル B1
     ○バス:都営バス橋86 (目黒駅前 - 新橋駅前) 愛育病院前下車、徒歩2分
     ○電車:地下鉄広尾駅 (日比谷線)下車(1番出入口)、徒歩8分
           地下鉄麻布十番駅(南北線/大江戸線)下車、徒歩10分
      ※駅から会場まで距離がございますので、お気をつけ下さい。

受講料:1回 3,000円 / 3回セット 7,500円

申し込み方法:下記のメールアドレス、
       もしくは「チケットぴあ」からお申込み下さい。

    ■第1シーズンの1
     チケットぴあ  Pコード:615-565 1回    3,000円

    ■第1シーズンの2
     チケットぴあ  Pコード:986-534   3回セット 7,500円
Pコード:615-659   1回    3,000円

お申し込みメールアドレス:info@geisai.net
こちらのアドレスまで「GEISAI大学第1シーズンの2申込希望」と表記頂き、御送り下さい。
折り返し、お申し込みに関する詳細をお送り致します。

※ドメイン指定をされている方は、info@geisai.netを受信出来るようにお願い致します。
※返信は長文になりますので、携帯電話のメール受信制限は解除をお願い致します。
※定員数に達した場合は、キャンセル待ちの受付とさせて頂きます。

皆様の御参加、御待ち致しております。

2009.07.06

GEISAI大学講師:森川 嘉一郎氏

本日は、GEISAI大学の7月17日(金)に講師にお越しいただく森川嘉一郎さんに
お目にかかるべく、明治大学にやってまいりました。

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森川さんは、かつてアートの祭典、ヴェネチア・ビエンナーレの日本館でおたく展
(正式には「おたく:人格=空間=都市」展)を作り、
「趣都の誕生・萌える都市アキハバラ」などの著書もある、
おたくカルチャー研究の名実共に第一人者です。

そんな森川さんは現在、明治大学国際日本学部で准教授を務めつつ、
今年の夏オープン予定の、マンガとサブカルチャーの専門図書館
「米沢嘉博記念図書館」のオープンに向けた整理、準備作業の真っ最中。

その準備室をちょっと覗かせていただくと...

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どこまでも行っても所狭しと積み上げられた、圧倒的な数の漫画や雑誌達。
その数、14万冊以上!おとろしい!!!

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普通ではまずお目にかかれない古書もどっさり。
日本文化史の貴重な資料をアーカイブする意欲的な図書館です。世界のオタクの
涎がみえますぅ〜。

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黙々と整理作業に追われるスタッフの皆さん。森川さんいわく
(何度もおっしゃっておりましたが、、、)
「この状況はあくまで『引き潮』の瞬間です。『満ち潮』の時はこんなもんじゃないです。
あくまで『引き潮』。本当にこんなもんじゃないんです。『満ち潮』の時は!!!」
とのことでした。

そんな準備室の一角で、森川さんに少しお話をお聞かせいただきました。

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・GEISAIにはどんな印象を持っていただいていますか?

ヴェネチア・ビエンナーレを始めとする、
欧米のアートフェアをモデルにした芸術祭はそこかしこで
行われていますけれども、GEISAIはむしろ、
コミックマーケットやワンダーフェスティバルのような、
日本特有のイベントや市場をモデルにして芸術祭が作られています。
そこが、画期的だと思います。

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・それでは、昨今の日本の芸術分野をどんなふうにご覧になっていらっしゃるのでしょう。

日本は戦後、自動車や電気製品のような、
テクノロジカルのものを主力の輸出商品としてきました。
けれども、実は歴史を見渡してみると、美術・工芸品を輸出している期間の方が
ずっと長かったわけなんですね。そしておそらくこれからは、
美術・工芸・デザインなどが日本の輸出の主軸となる方向へと、
徐々に戻っていくと思います。すると必然的に、日本のそうした
分野における国際的な存在感が増していくはずです。


・聴講者へのメッセージを一言、お願いできますか?

今、スターみたいなアーティストを目指すことが良いことなのか
どうかは、かなり不透明な状況だと思います。とりわけ日本では、
メディアに露出したり、ペラペラとコンセプトをしゃべったりする
芸術家はニセモノだ、というイメージが世間的に強いこともありますし。
しかし村上さんの作品が「スーパーフラット」という言葉とともに
欧米で強い浸透力を発揮したように、国際的に打ち出していこうとすると、
言葉はまだまだ強い力を保持しています。
そういうことを考えたりするきっかけになればと思います。

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森川さん、お忙しい中、貴重なお言葉をありがとうございました。

GEISAI大学では、本格的な研究に裏打ちされた「ちょっと難しい話」が
聞かせていただけるものと思います。
さあ、その内容は皆さん、どうぞお楽しみに!


Photo:Masao Sekigawa
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森川 嘉一郎

1971年生まれ。明治大学国際日本学部准教授。専門は意匠論。早稲田大学理工学部建築学科卒業。同大学院修士課程修了(建築設計)。 2004年ヴェネチア・ビエンナーレ第9回国際建築展日本館コミッショナーとして『おたく:人格=空間=都市』展を制作(星雲賞受賞)。著書『趣都の誕生萌える都市アキハバラ』(幻冬舎)、『20世紀建築研究』(共編著/INAX出版)、『建築・都市の現在』(共著/東京大学出版会)、他。
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<GEISAI大学 第1シーズンの1 開催内容>
講義へ参加、受講生受講希望の方へのインフォメーションです。
定員は既にオーバーし始めています。
当日欠席の受講生の予想%=7%を見込み、引き続き
予約を入れますが、本当にパンパンになっても
初回なのでキャンセルは極力しないようにしたいと思います。

大好評!!ありがとうございます。
皆様の御参加、御待ち致しております。

■第1シーズンの1
開催日時:2009年 7月10日(金)東 浩紀先生
         7月17日(金)森川 嘉一郎先生
         7月24日(金)宇野 常寛先生

受講料:1回 3,000円 / 3回セット 7,500円

申し込み方法:下記のメールアドレス、
       もしくは「チケットぴあ」からお申込み下さい。

       チケットぴあ  Pコード:986-505   3回セット 7,500円
               Pコード:615-565   1回    3,000円

お申し込みメールアドレス:info@geisai.net
こちらのアドレスまで「GEISAI大学申込希望」と表記頂き、御送り下さい。
折り返し、お申し込みに関する詳細をお送り致します。

※ドメイン指定をされている方は、info@geisai.netを受信出来るようにお願い致します。
※返信は長文になりますので、携帯電話のメール受信制限は解除をお願い致します。
※定員数に達した場合は、キャンセル待ちの受付とさせて頂きます。

2009.06.30

GEISAI大学講師:宇野 常寛氏

本日は、GEISAI大学 第1シーズンの1「ちょっと難しい話」
7月24日(金)の講師、宇野 常寛氏にインタビューをさせて頂きました。

カイカイキキのオフィスへお越しいただいた宇野氏と、
GEISAIチアマン村上隆との、対談形式のインタビュー。

初顔合わせ、かつ、ほぼアドリブの質問に、
宇野氏の途切れることの無い鋭い意見のお話に、
GEISAI大学本番で、思う存分にその手腕を発揮している宇野氏の講義が、
実に楽しみな内容となりました。

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<GEISAIの印象等をお教えください>

宇野:これ正直に答えた方が良いんですか?

村上:「良いです、良いです、正直に」

宇野:正直にですか(笑)、えー、そうですねぇ。


村上:「良いですよ、意地悪で、あっはっは、本音で(笑)」

宇野:そうですか? 後で、問題になったりしません?

村上:「どうぞどうぞ、意地悪な方が良いですよ。煽ってください、煽ってください。」

宇野:なら適度にリクエストにお答えするかたちで。まず前提としてですね、GEISAIというのはいわゆるその筋の人、つまり村上さんを意識して活動されているアーティストの人たちは意識せざるを得ない存在にはなっていて、そういった意味ではやっぱり続いていること自体に非常に意味があるイベントだと思います。

ただ、サブカルチャー批評の側から注文をつけるなら、こっちの世界を意識するならもっと徹底してくれたら面白いのになって思うんですね。たとえば本田透さんをパネリストに呼んだり、山本寛さんが審査員に入っているわけでしょう? こうした方々を入れることによって、ある種の外部性というものを確保しようとするのはもすごくよく分かるし、それは正解だと思うのですね。ただ、じゃあそこで本田さんが居る意味は何なのか?そこに山本さんが居る意味は何なのか?彼らの仕事を踏まえた上で、参加しているアーティストたちがコンセプチュアルなものを打ち出してくるような緊張関係が維持できているかというと非常に疑問ですね。端的にオタク系の表現というものががちゃんとアップデートされてますし、で、その上でやっぱり具体的なプレーヤーというのがどんどん変わってきている。そういった中でこのタイミングで、じゃあ、本田さんや山本さんが僕は決して悪い人選だったと思わないんですよ。悪い人選だったとは思わないんですけど、じゃあその当時当時、あの年に本田さんが果たした役割、あの年に山本さんが果たした役割というものはイベントに生きていたかというと、僕はそうはなっていなかったと思います。
なので、まあ非常に良いイベントだと思うんですけれど、あと何かもう、3歩くらい踏み込んでも良いんじゃないかと思っています。

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村上:「ほー、具体的にどうすれば良いですかね?」

宇野:たとえばですね、審査員に山本さんがいるなら、アーティストはもっと山本さんという存在について考えてみるべきだと思うんですよ。山本さんというのはある種のパラダイムシフトを象徴する人なわけですよね。やっぱり彼自身は体質的には昔のオタクだと思うんですね、つまり、抑圧されているという自意識があって、ルサンチマンみたいなものもある、それが原動力になって濃密な表現を生んでいる人なんですよ。ところが、実際そうして山本さんが生み出したアニメーションというのは、むしろもう、文化トライブ的な抑圧とか、性的な抑圧から解放された、若い世代のぬるいオタクたち、いやオタク未満のアニメファンみたいな人たちにもになんか可愛い絵柄の女の子がダンスして楽しい、キャッキャみたいな感じで割とゆるく消費されているわけですよ。その一方で、スクールカースト的に満たされないから消去法でアニメオタクになるしかなかった連中というのは、ライトなファン層が流入してきたからといっていなくなったわけじゃない。だから最近の表現はルサンチマン系の旧世代を傷つけないように配慮しつつかつ、若い世代に多いライトなファン層にウザがられないものがヒットしがちです。『けいおん』なんかいい例ですね。で、山本さんというのは、非常にオタク第三世代と第四世代の違いと言ってもいいと思うんですけど、そういったモードの違いを象徴するクリエーターさんなんですね。山本さん自身、自分が結果的に切り開いた新しい表現とその受容に戸惑っているようなエッセイも書いていますし。で、折角山本さんを呼ぶんだったら、その辺の、GEISAIに出る人たちはコンセプチュアルに意識した方が良かったと思う。これって村上さんの文脈に沿えばもうオタク表現はもはや「リトルボーイ」的な図式ではその魅力を説明しきれなくなってきているってことなんですよ。そういったことに、どこまでクリエーターの人たちがそういったものに敏感に反応していたかと言うと、結構厳しかったんじゃないのかな、と思うんですね。これってせっかく「場」としての力があるのにもったいないと思います。



<日本の芸術分野における昨今の感想等お聞かせ下さい>

宇野:難しいですね。いやー、これって芸術分野ってアート業界という位置づけですか?

村上:「いやぁ、全然いいんです。これは文面で。これは「知らん」でもいいんです全然。(笑)」

宇野:芸術分野、、、まあ、芸術っていうのは何が芸術かっていう話ですよね。で、僕ははっきり言って、興味があるっていうのは、基本的に市場に流通して消費されていく文化なんですよ。作家が頭をひねって練りこんだものより、市場の要請に従っていった結果、無意識のうちにとんでもなくラディカルなものが出てきてしまった、あるいは時代や市場の要請が作家の想像力を刺激してすごいものが出てきたというもののほうが圧倒的に面白いと思っているわけです。だからサブカルチャー評論なんてやっているわけですからね。結局、強い表現というのは、やっぱり消費のダイナミズムの中からしか出て来ないというのが、もう二十年以上ずっと繰り返されてきたわけで、で、それを未だに無視している人たちが居る、無視しなければならない世界があるのは分かるけど、最初から存在しないかの様に振る舞うのは、さすがにもうNGなんじゃないかなと思うことが多いです。

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<聴講者へのメッセージ、お願い致します>

宇野:『ゼロ年代の想像力』という僕の書いた本というのは割とオーソッドクスな社会反映論というのをあえて採用して、割とこう分かりやすく図式を示すということをやったんですよね。ただ、まあ今回、やっぱり折角こういう場なので、もうちょっとこうイメージ寄りというか、キャラクターっていうものの機能というものについて突っ込んで考えてみたいと思います。それが結果的に『ゼロ年代の想像力』に繋がっていく導入的な内容になれないいなと思っています。ちょっと今までと毛色の違う話を出来たらいいですね。

村上:「東さん以降、文芸評論で最高にショッキングだったのが宇野さんの『ゼロ年代の想像力』でした。読了後、よしながふみのコンテクスト等全く無かったので、またぞろ漫画本を揃えてだーっと読みまくりました。で、本当に宇野さんの分析と実際の作品との乖離と跳躍に舌を撒いて、ああ、これこそ評論だなぁ、と、嬉しくなったんです。で、今回、こうしてGEISAIを冠にしたゼミに出て頂く事で、アート界のぼんやりした面々にも目を覚まさせられそうだなぁ、と思いました。最近のアーティスト、作品がこそこそ売れれば良いと思ってる連中ばっかで、本質的な創造のコンテクストなんか、全然考えてないだろうと言う場所にボムって欲しいです。」

宇野:宜しくお願い致します。

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Photo:Masao Sekigawa
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宇野常寛
1978年生まれ。批評家、編集者。企画ユニット「第二次惑星開発委員会」主宰。
文学、サブカルチャー、社会時評、コミュニケーション論など幅広く評論活動を行う。
批評誌〈PLANETS〉編集長。著書に『ゼロ年代の想像力』(早川書房)。
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<GEISAI大学 第1シーズンの1 開催内容>

■第1シーズンの1
開催日時:2009年 7月10日(金)東 浩紀先生
         7月17日(金)森川 嘉一郎先生
         7月24日(金)宇野 常寛先生

受講料:1回 3,000円 / 3回セット 7,500円

申し込み方法:下記のメールアドレス、
       もしくは「チケットぴあ」からお申込み下さい。

       チケットぴあ  Pコード:986-505   3回セット 7,500円
               Pコード:615-565   1回    3,000円

お申し込みメールアドレス:info@geisai.net
こちらのアドレスまで「GEISAI大学申込希望」と表記頂き、御送り下さい。
折り返し、お申し込みに関する詳細をお送り致します。

※ドメイン指定をされている方は、info@geisai.netを受信出来るようにお願い致します。
※返信は長文になりますので、携帯電話のメール受信制限は解除をお願い致します。
※定員数に達した場合は、キャンセル待ちの受付とさせて頂きます。


皆様の御参加、御待ち致しております。

2009.06.26

GEISAI大学講師:東浩紀氏

いよいよスタートするGEISAI大学の、トップを飾る7月10日 (金)の講師、
東浩紀先生へ講義直前の心境等を伺ってまいりました。

東浩紀先生は論壇界では異例の早期デビューを果たした神童哲学者です(でした、、、もう若くも無いし、、)。
「郵便的不安たち」ではサントリー学芸賞を受賞し、センセーショナルなデビュー。
「動物化するポストモダン」は論壇界の世代闘争の火ぶたを切って落としたと言われています。
この書籍による功績はオタクを日本の哲学そのものであると言う定点を築き、
世界の思想界に大きなインパクトを遅効性ウィルスのように及ぼし続ける事でしょう。
ここ1年間も講談社をプラットフォームに「ゼロアカ道場」という
イベント型論壇新人育成プログラムを打ち立て、日本論壇界に常に異議申し立てと共に
新風とガッツを送り込み続けています。
http://shop.kodansha.jp/bc/kodansha-box/zeroaka.html

さて、そんな東さんにはチアマン村上隆も浅からぬご縁を頂いており
「SUPERFLAT」の書籍にデビュー直後に「スーパーフラットで思弁する」というタイトルの文章を
寄稿して頂いております。
また、ロスアンゼルスでの同ショウの時にも当地にてレクチャーを行って下さったりと
お世話になって来ておりました。

さて、その東先生の講義を行う前の直前レポート。
6月の梅雨の晴れ間の昼下がり、遅刻して約束の場所、東京工業大学の正門に現れた東先生。
汗を拭き拭きインタビューに写真撮影にとお付き合い頂きました。

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東先生は東京工業大学の世界文明センター特任教授をされておられます。
東京工業大学のキャンパスは、緑の多い、公園の様なとても素敵なキャンパスでした。


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インタビュー当日は、前日までの雨の心配が嘘の様な快晴に恵まれました。

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こんにちわ。東浩紀です。

・GEISAI-12にご参加くださいましたが、GEISAIの印象等をお教えください。

GEISAIには以前、初期の頃に何回か行っていて、
一回、審査員も務めたこともあります。
それから随分空白が空いてもう一回行ったんですけど、
変わらないところと変わったところがありまして、
変わらないところは、
まさに今回、僕がやっているゼロアカの人たちが
急に飛び入りで参加したりして、
あーゆうこの学園祭的なあのノリっていうのは変わってないなー
良いところだなぁと思いつつ、他方、随分お金がかかる様になったなぁと、
村上さんも大変ですねぇみたいな。
そんな印象でしょうか。
頑張ってください


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・日本の芸術分野における昨今の感想等お聞かせいただけますか?

とても漠然とした質問なのでなかなか答えるのは
難しいかなと言ったところでしょうか。
僕は美術評論家でもないですし、そんなによく知らない。
ということにしておきましょう。
日本ゼロ年展の時代とか懐かしいとかかなぁ。


・聴講者へのメッセージ、お願い致します。

僕もこう、誰が来るのかよく知らないので、
そもそもGEISAI大学というのが今回初めてらしいので
GEISAI大学のカラー自体を決めてしまうところもあると思うので
いささか緊張しているのですが、なるべく、なんと言うか、
出来れば、皆さんと対話とかしながら授業を進めてたいなぁと
僕は思っているんですけども。
頑張りたいと思いますので宜しくお願いします。

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ちょっとクールな東さんですが、きっと熱い講義をしてくださると思います。
闘い続ける東さんの、今しか聞けないリアルタイムの言葉、
みなさん、聞きにきてください。

photo:Kurage Kikuchi
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東浩紀

哲学者・批評家。東京工業大学世界文明センター特任教授。
専門は現代思想、表象文化論、情報社会論。1993年にデビュー。
1998年に出版した思想書が話題となり、新世代の批評家として注目を浴びる。
著書に『存在論的、郵便的』(1998年)『動物化するポストモダン』(2001 年)ほか多数。
現在『新潮』『文學界』『週刊朝日』など数誌で連載を務めるとともに、
批評誌『思想地図』の編集委員も務める。講談社では「東浩紀のゼロアカ道場」
で新人批評家育成に努めている。
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<GEISAI大学 第1シーズンの1 開催内容>

■第1シーズンの1
開催日時:2009年 7月10日(金)東 浩紀先生
         7月17日(金)森川 嘉一郎先生
         7月24日(金)宇野 常寛先生

受講料:1回 3,000円 / 3回セット 7,500円

申し込み方法:下記のメールアドレス、
       もしくは「チケットぴあ」からお申込み下さい。

       チケットぴあ  Pコード:986-505   3回セット 7,500円
               Pコード:615-565   1回    3,000円

お申し込みメールアドレス:info@geisai.net
こちらのアドレスまで「GEISAI大学申込希望」と表記頂き、御送り下さい。
折り返し、お申し込みに関する詳細をお送り致します。

※ドメイン指定をされている方は、info@geisai.netを受信出来るようにお願い致します。
※返信は長文になりますので、携帯電話のメール受信制限は解除をお願い致します。
※定員数に達した場合は、キャンセル待ちの受付とさせて頂きます。


皆様の御参加、御待ち致しております。

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